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リスク選好ムードで円安、利下げ期待でポンドは上値重い
2020/01/14(火)15:16:06

【アジア市場サマリー】
アジアタイムは円安が進行。ドル円は株価・金利上昇を支えに昨
年5月以来の110.21円レベルまでレンジ上限を拡大した。中東
情勢が落ち着いているほか、米国が中国に対する「為替操作国」
認定を解除するなど、米中関係改善への期待が要因になった。ク
ロス円も堅調。ユーロ円は122.75円前後、豪ドル円は76.09円
前後、NZドル円は73.02円前後までそれぞれレンジ上限を拡大
した。

オフショア人民元は続伸。対ドルでは6.8689レベルと昨年7月
以来の人民元高水準を示現し、対円では16.02円レベルまで上
昇幅を広げた。また、株式市場では、人民元高による輸出企業の
業績懸念から中国株が頭を抑えられたが、それ以外の地域では期
待感が支えとなり底堅く推移した。

【本日の主要イベント】
16:00 11月 トルコ鉱工業生産(予想:前月比1.0%)
17:00 10−12月期 南アフリカ経済研究所(BER)消費者信頼感指数(予想:▲8)
17:30 メルシュ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
22:30 12月 米消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.3%/前年比2.3%)
22:30 12月 エネルギーと食品を除くコア指数(予想:前月比0.2%/前年比2.3%)
23:00 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、討議に参加
翌2:30 ビルロワ・フランス中銀総裁、講演
翌3:00 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁、講演
翌4:30 デコス・スペイン中銀総裁、講演

※各指標予想値は、経済指標カレンダーを参照してください。

【イブニングコメント】
15日にも米中通商協議の第1段階合意の全容が明らかになると
見られるが、中国の為替操作国認定除外などまだ隠し玉があるの
ではとの期待感が投資家心理を支えている。少なくとも15日ま
で期待感が支えとなり、ドル円・クロス円も下支えされるだろう。

ただ、市場の一部では合意内容よりもきちんと履行されるかどう
かが問題との声が聞かれるほか、第2段階の協議も難航が予想さ
れるとあって、リスク選好ムード拡大が継続するかは未知数。ド
ル円・クロス円は15日に向け底堅さを維持しても、そこから上
値が重くなる可能性がある。こうした状況を踏まえれば、ドル円・
クロス円は足もとの高値水準でもみ合う格好になりそうである。

また、ポンド動向に注意。カーニー総裁をはじめ複数の金融政策
員会(MPC)メンバーが利下げ姿勢を示したことで、1月末の会
合で利下げに踏み切るのではとの見方が高まっている。市場では、
これまでほぼゼロだった次回会合での利下げ観測が、ここ数日で
50%前後へ急騰している。

実際に利下げされるかどうか、さらに追加緩和期待が広がるかど
うかは会合結果を見なければならないが、少なくとも緩和期待が
燻る中でポンドの上値は抑制されやすいだろう。ポンドは対ドル
で1.2903(12月23日安値)、対ユーロでは0.8600、対スイス
フランでは1.2576(200日移動平均線)などと、テクニカルな
ポンド安水準へ接近しつつある。目ぼしい材料がない中で一気に
これらの水準を突破するとは考えづらいが、テクニカルな動きが
重なってポンドの下落が勢い付く危険はある。
(執筆日時2020/01/14 15:13)


【GBP/JPY 4時間足】

縦軸142.00-144.00(間隔2.00円)
テクニカル-ボリンジャーバンド(21)
(出所;UHチャート)




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