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為替市場がリスク回避の流れにならないのは?
2020/01/07(火)06:00:38

【海外時間の流れ】
NY時間、ドル円は堅調に推移。序盤、米イラン間の対立を警戒したリスク回避の流れが継続する中、ドル円は108円台前半でのもみ合い。その後、NYダウが下げ幅を縮小し、米国10年債利回りが上昇するにつれて、ドル円は108.50円レベルまで上昇した。尚、12月米総合PMI改定値は52.7と前回の52.2から改善したものの、相場の反応は限定的だった。

【本日の主要イベント】
16:30 12月スイス消費者物価指数(CPI)
19:00 11月ユーロ圏小売売上高
19:00 12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
19:00 12月ユーロ圏HICPコア速報値
22:30 11月カナダ貿易収支
22:30 11月米貿易収支
24:00 12月カナダIvey購買部協会景気指数
24:00 11月米製造業新規受注
24:00 12月米ISM非製造業指数
8日03:00 米財務省、3年債入札
英下院、欧州連合(EU)離脱関連法案の審議開始(9日まで)
ロシア(ロシア正教クリスマス)、休場


【本日のポイント】

為替市場がリスク回避の流れにならないのは?

本日は、欧州の物価関連指標、米国の2月米ISM非製造業指数等が発表されるが、為替市場の注目は米・イラン関連での株式市場や米金利の反応となる。1/3に米国がイラン革命防衛隊のカセム・スレイマニ司令官らを空爆により殺害したことで、イラン指導部はアメリカへの報復を誓っている。さらには、米国はイランの報復攻撃に備えて、最大3500人の米兵を中東に増派する方針を示すなど、緊張感が高まっている。株式市場においても、アジア時間、大発会にて一時500円安を記録するなど、アジア株式市場が軟調に推移した。ただ、為替市場は株式市場の急落の割には、リスク回避の流れが急速に進んだイメージはない。ドル円はオープンは、107.82円とギャップダウンしたものの、すぐに108円台に回復し、さらにはNY時間には108.40円レベルまで上昇している。ドル円が急落しなかった原因については、リスク回避で円とドルが買われたのは勿論だが、ドル円のここ最近の動向によるものとの声も市場の一部にある。つまり、米中通商協議の進展期待でリスクオンとなり、ドル円は109円ミドルまで上昇。ドル円は、高値圏をずっとキープしていた上に、レンジもなかったことから、市場参加者がロングプレーヤーよりも短期ショートプレーヤーが多くなり、急落に歯止めがかかった模様。また、NYダウの底堅い動きも、リスク回避の流れを抑えている。これは、FRBの利下げ政策とT-Billの継続的な買い入れが量的緩和と同様の効果を金融市場に与えており、過剰流動性相場となり株式市場がポジティブに働いているため。ただ、市場の混乱は、まだ始まったばかりで、米とイラクの緊張関係は、徐々に高まっていく可能性が高い。ロシア、中国がイランを支持していることも気になるところ。NY時間にグローバルタイムズが「米中は第1段階の合意を急ぐべきではない」と報道するなど、米とイランの対立激化によっては、1/15予定の米中第1段階合意の署名延期の可能性もゼロではない。本日も引き続き、中東関連の要人発言やヘッドラインには警戒が必要。





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