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米自動車関税先送りで円が反落、上下のOPがレンジを限定
2019/05/16(木)05:34:31

【海外時間の流れ】
海外時間はリスクオフの流れが巻き戻される格好に。前半こそ、貿易摩擦などに
よって視界が晴れない世界経済を気にかけた、投資家のリスク回避行動が進ん
だ。ドル円は、米長期金利が2.359%まで低下する中、109.16円レベルまで
下げた。市場予想に反し減少した米小売売上高や、製造業分野の回復が遅れてい
ることもドル円の上値を重くした。

しかし「トランプ大統領が18日に迫った自動車の追加関税を巡る判断を最大
6カ月先送りする方針」とのニュースを受け、投資家のリスクセンチメントが改
善。株価のプラス転と連動してドル円は109.60円台まで持ち直した。とはい
え、109.70-80円の直近高値圏では戻り売りが被さり、頭を押さえられた。

ユーロもドル円と同様の展開に。米自動車関税を巡っては、ユーロ圏も日本と立
場が近いことが要因。1.1179レベルまで下げていたユーロドルは1.1223レ
ベルまで反発。ユーロ円も122.08円レベルから123.06円レベルまで下値を
切り上げた。


【本日の主要イベント】
08:50 日 4月 国内企業物価指数
08:50 日 対外対内証券売買契約等の状況
10:30 豪 4月 新規雇用者数
10:30 豪 4月 失業率
18:00 欧 3月 貿易収支(季調済)
21:30 米 4月 住宅着工件数
21:30 米 4月 建設許可件数
21:30 米 新規失業保険申請件数
21:30 米 5月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
翌3:00 メキシコ メキシコ中銀、政策金利発表


【本日のポイント】
昨日は、自動車関税を巡る判断先送り期待で、投資家のリスク回避姿勢は緩和し
た。しかし、米通商政策の一分野の不安が先延ばしされたに過ぎず、米貿易摩擦
への警戒心は消えない。逆に、先送りは対中協議遅延の証左とも言える。引き続
き米通商政策を巡り、不安定な相場展開が続くだろう。また、未発表の米財務省
為替報告書にも注意したい。

ドル円は米株高を手掛かりに直近高値圏の109.70-80円ゾーンを抜ければ、
110.00円回復も見えてきそう。ただ、そこから先を駆け上がるだけの力強さ
は感じられない。また、110.00円と109.20円には本日NYカットの纏まっ
た額のオプションが観測されており、カットオフタイム(日本時間23時)を過
ぎるまでは109.20-110.00円での振幅が続くか。

また、オセアニア通貨、特に豪ドルの動きに注意したい。先日の豪準備銀行
(RBA:中銀)四半期金融政策報告で、失業率が改善しなければ利下げ検討が
示唆されたため、本日の豪失業率は注目される。結果次第では、早期利下げを
織り込む動きが加速してもおかしくない。18日の豪総選挙を無難に通過すれば、
来月にも利下げに踏み切る可能性はある。




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