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成長鈍化不安から相対的にドル高、欧州イベントに注目
2019/02/07(木)05:38:18

【海外時間の流れ】
海外時間はドル高。イタリアの低成長観測、さえないドイツの経済指標、英国の
秩序なき離脱への不安などが相対的にドルを押し上げた。欧州の成長鈍化観測
から、ユーロドルは1.1362レベル、ユーロ円は124.82円レベルまで低下。
ポンドも上値が重かった。7日のメイ英首相とEU側との離脱を巡る折衝を前
にして、EU側が譲歩する意思がない旨が明らかになり、英国の無秩序な離脱
が懸念された。序盤こそ戻りを試す場面はあったが、買いの勢いは続かず。ポン
ドドルは1.2977をトップに1.2930レベルまで押し戻された。

その他では、東京タイムから軟調だった豪ドルは一段安に。豪ドル/ドルは
0.7112までレンジ下限を広げた。こうした中でドル円は109円半ばから後
半で振幅。他通貨に対してドルが強含んだ一方、円も底堅く推移したため明確
な方向性は出なかった。

【本日の主要イベント】

06:45 NZ 10-12月期 四半期失業率
06:45 NZ 10-12月期 四半期就業者数増減
08:50 日 対外対内証券売買契約等の状況
09:00 米 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
16:00 独 12月 鉱工業生産
19:00 欧 欧州委員会、経済見通し発表
21:00 英 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21:00 英 英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)
22:30 米 新規失業保険申請件数

【本日のポイント】
欧州イベントを注視。本日はメイ首相の訪欧、イングランド銀行MPC、欧州委
員会による経済見通し発表、ドイツ鉱工業生産、イタリア小売売上高などが予定
されている。

英EU離脱では、メイ首相は英議会が否決した離脱協定案の修正を求める構え
だが、EU側はすでに変更には応じない姿勢を明らかにしており、EU側から譲
歩は引き出せないだろう。一方、英政府は離脱期限を先送りする意向はないとし
ており、期限が迫る中で『秩序なき離脱回避』や『離脱時期の先送り』といった
シナリオは本線から外れつつあるように見える。『秩序なき離脱』を想起させる
ニュースが伝わるようなら、ポンド中心に荒れた展開も想定される。

また、欧州からも目が離せない。一部メディアは、欧州委員会が公表する新たな
経済見通しでイタリアの成長見通しを0.2%(昨年11月時点では1.0%)へ下
方修正すると伝えている。イタリアを筆頭に主要国の成長鈍化懸念が強まれば、
ECBの金利正常化の後ろ倒し観測からユーロには下押し圧力が強まるだろう。

さらに、イタリア国債とドイツ国債の利回り差が再び拡大し始めている点も
警戒。財政再建に取り組むイタリア国にとって、資金調達コストの上昇は財政を圧迫す
る。直ちに同国の信用問題へ発展するとは思えないが、今後も金利差拡大が続く
ようならイタリア・ショックへの警戒心を高める危険はあるだろう。




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