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ドル円の上値は重いが、下押しも限定的か
2019/01/10(木)05:53:30

【海外時間の流れ】
海外時間はドル安。米利上げ停止観測が強まりドルを押し下げた。複数の当局者が講演したが、どの講演者もタカ派色は極端に薄かった。ボスティック米アトランタ連銀総裁は「次の政策変更は両方向の可能性」としたほか、今年の投票権を有するエバンス米シカゴ連銀総裁は「インフレ高進の兆候が見られない」との見解を示した。また、FOMC議事要旨でも「多くの参加者が追加引き締めに辛抱強くなれる」と認識を持っていることが明らかになった。

ドル円は、当局者の発言などを受けて108.01円レベルまで下落。一方、ユーロドルはストップの買いを巻き込みながら1.1555レベルまで上昇幅を広げた。他通貨でもドル安優勢で、英国の離脱延期は検討していないとのメイ首相の発言から1.2716レベルまで下げたポンドドルは、1.2801レベルまで切り返した。

【本日の主要イベント】
08:50 日 対外対内証券売買契約等の状況
09:30 日 黒田東彦日銀総裁、発言
10:30 中 12月 生産者物価指数(PPI)
10:30 中 12月 消費者物価指数(CPI)
14:00 日 11月 景気先行指数(CI)・速報値
21:30 欧 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
22:30 加 11月 新築住宅価格指数
22:30 米 新規失業保険申請件数
翌0:00 米 11月 卸売在庫
翌2:00 米 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言


〇米政府機関の一部閉鎖により、指標発表の日時は流動的となっています。


【本日のポイント】
ドル円は、米当局による利上げサイクル停止観測を受けたドル高調整から108円台で上値が抑制されている。本日も、パウエルFRB議長をはじめ複数当局者の講演が予定されており、各当局者の発言から金融政策の道筋を探ることになるだろう。内容次第では、ドル円が107円半ばまで下押す局面も想定できる。発言内容が新味に欠けても、ユーロをはじめとする他通貨のショートカバーが進めばドル円が圧迫される展開もあるだろう。

しかし、米中通商協議の進展期待、米金融当局の引き締め慎重姿勢、トランプ大統領の国家非常事態宣言見送りなどを通じて金融市場のリスクがいくらか緩和した印象で、投資家も逃避姿勢を弱めている。また、米国の成長スピード鈍化が懸念されるとはいえ、他地域と比較すれば米経済は底堅いため、今後も米国との金利差縮小が進行するとは考えづらい。米金融政策見通しの軌道修正によるドル高調整だけでは、ドル円を下押しするには力不足のように感じる。ドル円は107.80円近辺からは押し目を拾う動きが散見されてもおかしくないだろう。




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